マンションリフォーム
冬の暖房といえばエアコン・ファンヒーター・ストーブ・こたつなどが主流ですよね。
でもこれらの暖房は一台で一部屋を暖めるので、部屋を出ると思わず寒っ!と声に出てしまうほど廊下が冷えているなんてことも。
急激な温度差は血圧を大きく変動させ失神や心筋梗塞・脳卒中を起こすヒートショックの原因にもなります。
そこで今回は一台の暖房で家中を暖める「セントラルヒーティング」をご紹介いたします。
セントラルヒーティングには暖める機能や場所によっていくつかの種類があります。
日本のセントラルヒーティンでよく使われている代表的な3種類の特徴を見ていきましょう。
各部屋に設置したパネルにボイラーで温めた温水を送ることで部屋を暖めます。
ヒーターについたバルブの開け締めの加減を調節することで湯量の調節を行い、セントラルヒーティングシステムのON・OFFと温度設定ができるようになっています。室温を上げたいときには湯量を増やし、下げたい時は湯量を減らします。
マンションや新築物件などで人気の床暖房もセントラルヒーティングの一種です。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動する性質があるため、ヒーターやエアコンのみで部屋を暖めると足元はひんやり冷たいという状態になることもありますよね?
床暖房は冷えてしまう床そのものを温めるため、効率よく部屋を温めることに向いている暖房器具とも言えます。
オフィスなどで使われている送風口を各部屋や廊下などに設置することで暖かい空気を家中に送るエアコンです。
エアコン本体は屋根裏などの見えない場所に設置するためお部屋をスッキリとした印象にすることができます。
リビングは暖かいけど、廊下やトイレ・お風呂は冷えているという状態もセントラルヒーティングなら全ての部屋を同じ温度に暖めてくれるため解決することができます。
灯油を使うストーブやヒーターとは違い、セントラルヒーティングは電気やお湯を使います。
火を使わないため火災のリスクも下がり、一酸化炭素や二酸化炭素が発生しないので不燃による一酸化炭素中毒の心配もありません。
暖房器具は熱源を発生させる動力部と部屋を暖める温め部が密接しているため、どちらかが原因で故障しても買い換える必要があります。
一方セントラルヒーティングは動力部と温め部が離れているため、どちらかが故障してもその故障部を修理すれば長く使うことが可能です。
インテリアをおしゃれにしても機能性を重視して購入したエアコンなどの暖房器具でまとまりが無くなる。
そんなお悩みもセントラルヒーティングなら送風口やパネルの設置だけでOKなのでインテリアの邪魔をしません。
また、パネルヒーターを設置する場合も最近はおしゃれなデザインも増えているため、お好みのものが見つかります。
導入時には全部屋の壁や床を剥がして設置する必要があるのでそれなりにコストがかかります。
また、家中にエアコンやストーブを置いて家全体を暖めるよりも安くはなりますが、家中を一台で暖めるため導入前よりも電気代やガス代などが高くなります。
家全体を暖めるため、一部屋の室温を急激に上げることはできません。
そのため、通常の暖房器具のようにセントラルヒーティングを切った状態で外出し帰宅後に点けても部屋はすぐに暖まりません。
外出時は温度設定を低めにするなどの調節を行いながら24時間運転を心がける必要があります。
セントラルヒーティングを導入する際のリフォーム工事では、熱源を発生させる装置や循環パイプ、またはパネルヒーターの設置が必要になります。
また、家の状態によっては気密性を高めるための工事も必要な場合も。
その際、床や壁を剥がしての工事になることもあり、費用と工事の日数が多くかかることもあります。
便利なセントラルヒーティングですが、24時間家全体を暖める暖房ならではの注意するポイントがあります。
お湯を循環させることで部屋を暖める機能なので、セントラルヒーティングに使用するお湯を沸かす専用ボイラーが必要になります。
このボイラーのバルブを使って出湯量を調節することで室温の調整が可能になります。
そのため、専用ボイラーを設置するスペースも確保する必要があります。
以外と多いのが気温が暖かくなった頃にオフにし忘れることです。
セントラルヒーティングは基本的に冬の間は点けっぱなしにします。そのため、消し忘れを伝えるアラームなどが無くうっかり消し忘れて無駄に使ってしまうことも。
気温が高くなったら必ず消すように電源をチェックするようにしましょう。
パネルヒーターや全館空調(セントラルエアコン)の場合、パネルや送風口は窓際に設置するようにしましょう。
暖房をつけても部屋が冷える原因の一つに外気で冷やされた窓で室内の暖かい空気が冷やされ床に溜まるという現象があります。
そのため、窓の側にパネルや送風口を設置することで窓が冷やされることを防いで効率的に部屋を暖めることができます。
セントラルヒーティングの設置費用は住宅の状態や設備の種類によって変わりますが、一般的なパネルヒーターを設置する場合
床材を剥がさない場合は約80万円前後
床材を剥がす必要がある場合は約120万円前後
が目安です。
リフォーム工事を行う箇所が増えるほど価格が上がるため、事前の見積もりをしっかりと行いましょう。
どの種類のセントラルヒーティングでも、家全体を一台で暖めるため電気代やガス代などが毎月多くかかります。
また、定期メンテナンスも必要になりメンテナンス費用が一回3〜10万円ほどかかる場合もあります。
しかしお金がかかるからと点けたり消したりを繰り返すと、起動時が一番エネルギーが必要になるためかえってコストが嵩みます。20℃位で点けっぱなしにすることが一番の節約になります。
セントラルヒーティングに関するよくある疑問にお答えします!
日本の気候は、夏は高温多湿・冬は低温乾燥となっていますよね?
普及していない理由は日本の家屋の多くが木造であり、通気性が高く設計されているという点が関連しています。
一方セントラルヒーティングで重要なのは暖かい空気を逃さない「気密性」が高い家であることなので、日本の昔ながらの住宅とは相性が良くないのです。
また、専用ボイラーやパネルの設置などある程度家が広くないと設置する場所がない・無理に設置すると家が狭くなるなどの理由もあります。
エアコンを使う全館空調(セントラルエアコン)なら通常のエアコンと同様に冷暖房の切り替えが可能です。
その他のセントラルヒーティングは基本的に「暖房」としての機能に特化しているため、別途夏用にエアコンや冷風機を使うなどセントラルヒーティングと冷房は別に分けて使う方が多いです。
セントラルヒーティング付きのマンションももちろんあります。
メンテナンスや利用費は共栄費として毎月一定額かかることが多く、一台でマンション全体の暖房機能を賄うため個人での温度調節ができなくなります。
また、入居者が少ない物件の場合は1人の負担が大きくなるため注意が必要です。
冬の家庭内事故で多いのが暖房による火災・入浴中のヒートショックによる溺死や心筋梗塞・脳卒中です。
各部屋や廊下に暖房をそれぞれ付けるという方法もありますが、何台も購入しそれぞれを点けたり消したりするなど使い勝手の問題やうっかり消し忘れて火災の原因にというリスクもあります。
セントラルヒーティングなら一台で家中が一定の温度になり、子供がいても安心して使うことができます。また、全館空調(セントラルエアコン)以外のパネルヒーターや床暖房なら室内の空気を乾燥させずに暖める事ができるため、病気やウィルス対策にも有効です。
家の中の安全性を高めながらより快適にできるセントラルヒーティングのリフォームを是非ご検討ください。
子供が泥んこになって汚した靴や家庭菜園で収穫した野菜の泥落とし、ペットの足洗いなど、キッチンや洗面所で洗うのはちょっと大変・抵抗のあるものを洗うときに便利なスロップシンクについてご紹介いたします。
スロップシンクの多くは白い陶器製かステンレスのシンクに蛇口が一つだけというデザインのものがほとんどでしたが、今はおしゃれなデザインのものも増えています。
シンクや蛇口の形はもちろん、タイルでデコレーションしたり天板をつけてカウンターシンク型にするのもおすすめです。
スロップシンクを設置することで起こるメリットとデメリットを見ていきましょう。
泥汚れがついた衣類や家庭菜園で収穫した野菜、スコップなどの道具を洗う時に気なるのが排水管の詰まり。
スロップシンクは配管が太いため、ドロなどの汚れが詰まりにくいのが特徴です。また、深めのシンクを設置することでまとめ洗いや浸け置きもできます。
バルコニーや屋外に設置した場合、家庭菜園やガーデニングの水やりに便利です。また、収穫した野菜を洗ってから室内に入れるので、土や野菜についた虫などを屋内に持ち込むことを防げます。
ペットを飼っているご家庭ならシャンプー台としてスロップシンクを取り入れるのもおすすめです。
お風呂場でペットのシャンプーをすると濡れたままお風呂場から出てしまいお部屋が濡れてしまう場合や、抜け毛が排水口に詰まるなどのトラブルが起こることも。
その点スロップシンクを使ってシャンプーをすれば部屋の中が濡れてしまうことを防げ、排水口が太いため抜け毛の詰まりも起こりにくく、さらにお散歩後の足洗い場としても使えます。
スロップシンクは一般的な洗面台よりもサイズが大きめなものがほとんどです。
そのため主にどのような用途で使うのかをしっかりと考えて設置場所を決めないと邪魔になってしまうことも。
洗濯物が多く主に下洗い用に使う場合には洗濯機の隣に、
靴や掃除道具の汚れを落とす、家庭菜園・ガーデニングの水やりなど室外で使う場合には玄関外やバルコニーに設置することがおすすめです。
最近はおしゃれな種類も増えてきていますが、それでも洗面所の洗面ボウルよりもデザインやサイズの種類が少なめです。
洗面ボウルはサイズや洗面台と一体型・分離型など様々なデザインから選べますが、スロップシンクは収納がないシンプルなものがほとんどです。
蛇口の形状やカウンターの追加、その他カラーの変更などのデコレーションは施工業者と相談し、個人でのカスタマイズを行う必要があります。
スロップシンクを設置する場合、本体代・設置費・配管工事費がかかります。
また、リフォームで後付する場合、設置場所によっては床を一度剥がして配管工事をする必要があるため床のリフォーム費用もプラスされます。
スロップシンクを設置する場所は家のどこが良いのか。
屋外と屋内に設置する場合のそれぞれの設置価格の相場とその理由確認して候補を決めましょう。
平均設置費用相場(本体代含):約10~25万円
屋外への設置の場合、給排水管の分岐工事の必要性によって価格が大きく変動します。
給排水管の近くに設置する場合、費用はやや低くなる傾向にありますが希望の設置場所が給排水管から遠い場合にはその分工事費用が高くなります。
屋外に設置する場合、給排水管から遠い場合が多いことと、設置箇所の外壁を一度剥がす必要などがあるため費用が高くなる場合がほとんどです。
平均設置費用相場(本体代含):約6~10万円
洗面所やキッチンなど水回りの近くに設置する場合は10万円以下で完了する場合が多いです。
玄関など排水管から距離のある場所に設置する場合には床を一度剥がして配管工事を行う必要があるため、約10万円になる場合が多いようです。
スロップシンクは洗面ボウルとほぼ同じ大きさから深さが40cm以上あるものなど様々なサイズがあります。基本的には洗面ボウルよりもやや大きめのもが多く場所を取るので、用途に合わせたサイズ選びが重要です。
主に手洗い、子供用の靴や園芸用の手持ちスコップなどの少量の洗い物、家庭菜園など植物への水やりに使う場合にはやや浅めのシンクがおすすめです。
家庭菜園の収穫物を洗う、毛布やベッドシーツなど寝具や衣類の浸け置きするなどの場合は深さのある大きめのシンクが良いでしょう。
また、ペットのシャンプー・足洗いや寝具・衣類の手洗いを行う場合は温水が出るように設計し、シャワーヘッド付きの水栓にするのがおすすめです。
大きなスロップシンクは主に屋外や玄関・勝手口近くに設置されることが多く、特に冬場は冷水のみでの洗濯などの水仕事は辛くなるため、長く使うことも考えて多少割高になっても温水が出るように設計した方がいいでしょう。
シャワーヘッド付きの場合ペットのシャンプーや足洗いがしやすいのはもちろん、家族の急病・特に戻しやすい小さなお子様が就寝中に嘔吐してしまい緊急で布団や毛布を洗う必要が発生した場合でも汚れた部分を素早く洗い流すことができます。
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実験用シンクとは学校の理科室などで使われている白い陶器製のシンクで、やや浅めのレトロでスッキリとしたデザインと一般的なスロップシンクよりも安価なことから家庭用のシンクとしての需要が高まっています。
こちらと混同されている病院用シンクもあり、見た目はほぼ同じですが、病院用シンクのほうが平均5〜10cm程度深いのが特徴です。
シンクの幅が広く底面が平らなのでつけ置き洗いなどがしやすいのもポイントです。
オーバーフローとは水をシンクに溜める時、うっかり水を流しっぱなしにしても洗面ボウルから水が溢れないようにするための水を逃がす穴のことです。
実験用シンクにはオーバーフローは付いていないので、うっかり目を離している間に水が溢れて床が水浸しになることもあります。
通常洗面ボウルなどには排水口に向かって傾斜が付いていて少量の水も最後まで流れていくように設計されています。
実験用シンクは底面が平らになっているため、水が流れにくいので湿気の多い時期には朝晩の使用後に拭き取りをすることがおすすめです。
また、水が跳ねやすいので比較的浅めの形状のものを選ぶと水を出した時に水滴が周りに飛び散りやすいので注意が必要です。
最新の洗面ボウルよりも水の流れる音が響きやすいのも特徴の一つです。
水を大量に溜めて流さなければそれほど響かないので、実験用シンクに水を溜めて流す必要がある場合は夜間に行うのは控えたほうが良いでしょう。
実験用シンクは陶器製のため、硬いものを落としてしまうとひび割れが生じることも。
また、耐熱温度が低めなので80℃以上のお湯を流さないようにしましょう。
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洗濯やガーデニング・家庭菜園の水やり、お庭やバルコニーなどの掃除など、水仕事の用途はライフスタイルによって様々な必要性があります。
お子様がいるご家庭では、通っている小学校によっては絵の具や習字道具の水洗いが不可で家に持ち帰って洗わなければいけないというルールがある場合もあるそうです。
スロップシンクはそういったキッチンや洗面所で洗うと場所を取ってしまう洗い物や、お子様が自分で上履きや絵の具などの必要な道具をゆっくり洗う場所としても便利です。
また、シンクの形も様々で、レトロなものから機能性に優れた最新のものまであり、家の中をおしゃれにより機能的にすることが可能です。
今の住まいにもう一箇所洗い場や蛇口が欲しい。そう感じたときはスロップシンクの追加を是非ご検討ください。
皆さんは住宅の音について気になったことはありませんか?
マンションなどの集合住宅で起こりやすいトラブルの一つが騒音問題。大きな音を出しているつもりがなくても、話し声、足音などの生活音でもトラブルになることもあります。
鉄筋コンクリート製のマンションでも、天井や床・窓から以外と音漏れしていることも。
また、外や上階・お隣から音が聞こえるということは自分の部屋からも音が漏れてしまっているかもしれません。
そんな気になるマンションの騒音対策についてリフォーム方法や価格の相場についてご紹介いたします。
防音リフォームは壁・床・窓などいくつかのリフォームポイントがあります。
外からの騒音を防ぐには「窓」
子供やペットがドタバタと走り回って足音が響いてしまうときには「床」
お隣からの話し声やテレビなどの音が聞こえる場合には「壁」
のリフォームがおすすめです。特に音が聞こえる場所や、部屋が決まっている場合には、その部分のみをリフォームするだけで、騒音のストレスを大きく減らすことができます。
防音パネルやカーペットで床や壁からの音漏れ対策を重視しましょう。
話し声やテレビやスピーカーからの音は壁からお隣に響いてしまいます。壁に防音パネルを貼り付けて振動が直接壁に伝わらないようにすることで壁を伝った音漏れを防ぐことができます。
足音や掃除機などの音が階下に響くのを防ぐのは防音カーペットやフロアマットの設置がおすすめです。どちらもクッション性があるので床への衝撃を吸収することで防音性能を発揮します。
マンションでも楽器演奏を行いたい場合は部屋の一室を防音室にするのがおすすめです。
生活音を防ぐ防音シートやマットを貼って壁や床からの音漏れ対策をしても、楽器の演奏の音漏れを完全に防ぐことは難しく、特に外部の物音が静になる夜間に演奏を行いたい場合は少しの音漏れでも騒音トラブルに発展しやすいので、しっかりとした対策が必要です。
外からの雑音の殆どは窓から聞こえてくるので、窓を2重サッシにするなど防音機能の高いものにリフォームすることがおすすめです。
一般的な窓はアルミサッシと一枚ガラスでできていることが殆どで、電車の通過音や繁華街・学校などからの声や工事の音を防ぐことができません。
工事などの一時的な騒音の場合は窓用の防音シートや防音カーテンの設置などでの対策でも効果はありますが、立地上防ぐことのできない日常的な騒音にお悩みの場合は防音窓に変更した方がいいでしょう。
防音リフォームは防音したい音の種類によってリフォーム箇所や施工内容が変わってきます。
もちろん価格も防音リフォームの種類によって変わるので、代表的な防音リフォームの種類とリフォーム価格の相場をご紹介いたします。
壁の防音はお隣や外から聞こえる音を遮断したい場合と、自宅から出る話し声やテレビやオーディオの音を漏らさない様にするかでリフォーム方法が変わります。
代表的な防音リフォームの手法別にリフォーム価格の相場を見てみましょう。
壁の内側に防音素材を入れる場合の価格の相場は約12〜15万円です。
防音材を入れる壁の面積が広くなるほど価格は高くなります。
壁の中に入れる防音材には音を吸収して小さくする「吸音材」と音を跳ね返して室内に響かせる「遮音材」と振動を伝えない「防振材」の3つの種類があります。
製品によって組み合わせも可能なので、歌声やオーディオの音源など大きな音・子供の声などの生活音など、防音したい音の大きさに合わせて種類を選びましょう。
吸音材を壁に敷き詰める場合の相場は約20万円前後です。
シートタイプやパネルタイプなどの種類があり、厚みやデザインも豊富にあります。
吸音材は音を吸収するので壁越しに音が伝わるのを防ぐだけでなく、室内への音の反響も防ぐので音が室内で響くことも防ぎます。
床の防音は足音や掃除機などで床を擦る音などの生活音が階下に響くのを防ぎたい場合や、楽器やオーディオの音、DIYの道具や家具などの重たいものを移動させる時の衝撃音対策などで必要になります。
防音フローリングへの張替え工事の相場は「直張り」は20〜30万円前後、「二重床」は40万円前後が相場です。
防音フローリングは防音性(遮音性)の高い床板を直接貼り付ける「直張り」と下地に金属製の支えを立て、その上に床を設置する「二重床」の2種類の施工方法があります。
直張りの場合は既存の床板を剥がして防音性の高い床板を貼り直すため、費用の殆どは床材の価格になります。防音性能は張り替える床材によって変わるため、より防音性の高い床材に張り替える場合には費用が高くなります。
二重床の場合は支柱の設置などの基礎工事が必要になるため直張りに比べ費用が倍近くかかります。その代わり防音性が非常に高く、給水管・排水管・ガス管・電気配線による段差を解消できるので住宅のバリアフリー化する事ができます。
フローリングから防音カーペットへの張替えの相場は約8万〜20万円です。
防音性能の高いカーペットは厚みがあるため、通常のカーペットへの張替えよりもやや費用がかかります。
既存のフローリングを剥がして防音カーペットへの張替えは基礎工事が必要になりますが、フローリングを剥がさずにカーペットを上から敷く場合は費用を抑えることができます。
床材の下に遮音材を敷く場合の費用の相場は約10〜25万円です。
表面の木材の下にクッション性のある遮音材敷くので、見た目は通常のフローリングと殆ど変わりません。
遮音材のクッション性により、歩くときに若干足が沈むような感覚になるのが特徴です。お部屋の印象を変えずに程々の費用で防音リフォームしたい方におすすめです。
マンションの騒音トラブルは上階の足音などでも起きます。
特に上階の方と一日の活動時間が異なる場合、就寝中に天井からの足音や掃除機の音が鳴って眠れないなどの問題が発生することも。
そこで天井も防音リフォームで天井からの音漏れや騒音を防ぐことができます。
二重天井のリフォーム費用の相場は約50〜100万円です。
二重天井は床の時と同じく下地と天井板の間に支柱を設け、天井の振動が直接響くことを防ぐ方法です。こちらも天井板との間の空間に電気配線や配管などを通す事ができ、天井の凹凸をなくしてフラットにすることができます。
また、お部屋のリフォームやリノベーションを行うときに電気配線や配管の移動がしやすく、今後部屋の間取りを変えたいとお考えの方におすすめです。
天井に吸音材を貼り付ける場合のリフォーム費用の相場は約40〜70万円です。
隙間があるとそこから音が漏れてしまうため、隙間なく敷き詰める必要があります。
天井の面積やお部屋の階層、建物の強度などにより価格が変動します。
天井からの音漏れが少しも聞こえないようにしたい場合には、高機能の吸音材の設置になるため、費用が高くなります。
道路などの住宅の外からの騒音の多くは窓から聞こえています。
また、逆に室内からの音も窓越しに外に漏れているので、音を外からも中からも聞こえることを防ぐには窓の防音リフォームが必要になります。
二重サッシへのリフォームの費用は一箇所辺り約8万円〜17万円です。
二重サッシは窓のガラス戸が2列になっている窓のことを指し、内窓やインナーサッシとも呼ばれています。
窓と窓の間に数センチの空気の層ができることによって室外・室内から発生した音の振動を窓の中の空間で吸収することによって漏れる音の量を減らす効果があります。
また、防音だけでなく鍵と窓が2重になることで防犯・断熱性も向上します。
ペアガラスへのリフォーム費用はガラスのみの場合は一枚あたり約8千円、サッシごとの交換の場合は約10〜20万円が相場です。
ガラスのみの場合は大きな工事は必要無いためガラス本体と取り付け費用のみになります。
サッシごとに変更が必要な場合は既存のサッシと新しく取り付けるサッシの大きさが異なる場合外壁の補修工事も必要になるため費用が高くなります。
今使っているカーテンを遮音・防音性能のあるカーテンに取り替える場合の費用は約2〜10万円が相場です。
既製品の遮音カーテンに変更する場合は2万円前後で変更可能です。オーダー品に変更する場合は5〜10万円程度かかる場合が多いです。
遮音カーテンは約50〜80%の減音効果があるとされ、特に人の話し声や動物の鳴き声などの周波数の高い音域に対して高い防音性を発揮します。
楽器演奏やホームシアターなどの大きな音を鳴らしたい・聴きたい場合は防音室の設置がおすすめです。
天井や床などの防音リフォームは日常生活で出る大きさの音に対して効果的ですが、楽器などの大きな音を防ぐことは難しく、家全体を楽器などの音に対応した防音仕様にするには莫大な費用がかかります。
そこで部屋の一室を音楽室として利用する防音室にすることで、費用を抑えてマンションでも音楽を楽しめるようにすることができます。
防音室のリフォーム費用は約100〜600万円が相場になります。
部屋の広さはもちろん、防音する音の大きさや部屋の中音がどの程度反響するのかなど、鳴らす音の質・大きさや利用する時間帯などでどの程度の性能によって費用は大きく変わります。
部屋そのものを防音室にリフォームすることが難しい場合には組み立て式の防音ボックスを利用するのもおすすめです。
防音ボックスの価格の相場は約20〜300万円になります。
小さいものだと0.5帖(約畳半分)からあり、組み立ても接合部をマジックテープで貼り付けるだけの簡易なものもあります。
性能や演奏する楽器・オーディオルームとしてある程度大きさのあるものを使いたい場合にはテントタイプやパネルをボルトで接合するタイプがおすすめです。
外からの雑音を減らしたい場合や、大きな音は出していないけどお隣へ壁越しに音が漏れていないか気になる、室内の反響音が気になる場合などにはDIYでの簡易リフォームもおすすめです。
外からの雑音を減らす場合は窓ガラスに透明の防音シートを貼り、カーテンを防音機能のあるものに変えれば日中は採光を遮らずに雑音を3分の1程度まで減らすことができ、夜はカーテンを閉めれば更に高い遮音性を発揮します。
壁の防音は防音パネルを貼り付ける方法がおすすめです。防音パネルはDIY用の接着シート付きの製品もあります。また、壁に直接貼り付けることに抵抗や苦手意識がある方は突っ張り棒で設置するワンタッチ防音壁もあります。
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防音リフォームは幹線道路の沿道、自衛隊・在日米軍基地の近く、空港の近くのいずれかに住んでいる場合は補助金が出る場合もあります。
【幹線道路の沿道に住んでいる場合】
「幹線道路の沿道の整備に関する法律」により、「沿道整備道路に指定された道路」の沿線かつ防音構造に関する条例が定められた区域が対象で、「沿道整備道路に指定された道路」は東京・三重・兵庫の1都2県にあります。
東京・三重・兵庫の沿道にお住まいの方で条件を満たす住居であれば、防音工事の費用の一部について助成金を受け取ることができます。
【自衛隊・在日米軍基地の近くに住んでいる場合】
「防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律」により、基地飛行場周辺の住宅にたいして防音工事の費用が補助されます。
原則として防音対策のリフォーム費用全額に対して助成金が出るので、近くに基地飛行場がある住宅にお住まいで防音リフォームを考えている方は自治体に助成金対象か確認してみましょう。
【空港の近くに住んでいる場合】
「公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律」により指定された「第一種区域」内に住宅がある場合、防音工事費用の一部が補助されます。
「第一種区域」とは飛行場から出る航空機の騒音が騒音評価指標(Lden)62dB以上に該当する区域で、各空港周辺で対象の区域が決まっています。
補助金がでる防音工事の内容は主に窓や空調機器などの防音リフォームが対象となっており、どこまでの防音リフォームが対象になるかは該当の自治体に問い合わせましょう。
※工事完了まで1年以上かかる場合も
これらの助成金を受け取るには事前に審査が必要になります。自治体によって申し込み期限や審査結果の通知までの期間は異なりますが、審査の申込みから工事実施まで早くても半年、申請状況などによっては1年以上先になることもあります。
また、助成金の申込みは年に1回のみという自治体も多いため、申請期間や提出書類に不備がないようにしっかりと準備しておきましょう。
マンションで外から聞こえる騒音も、自分の住まいから漏れる音も気にせずにのびのびと暮らすにはやはり防音リフォームは欠かせません。
マンション選びでは価格・立地・間取り・階層などの多数の条件の中から物件を選びますが、その中でも防音については以外と盲点になっていることも。
内覧のときには静かだと思ったけど住んでみると夜間にお隣や上階から音が響いてくるということもあります。
また、楽器演奏やオーディオにこだわった本格的な映画鑑賞など、音を鳴らす趣味も音漏れを気にすると思い切って楽しむことができません。
騒音問題の解消はもちろん、気に入った部屋をより快適にするための防音リフォームは生活の満足度を高めることに繋がります。
マンションにお住まいの方で防音リフォームについて検討されている方はぜひ一度お問い合わせください。
下駄箱に靴が入りきらなくて玄関に出しっぱなしになっている、アウトドアやゴルフなどの野外スポーツ用品を置く場所が無い、というようなお悩みを玄関の横に収納スペースを設けることで解決するシューズクロークは近年人気が高まっています。
シューズクロークを設置するメリットとデメリット、リフォーム価格や注意点などをご紹介します。
シューズクロークには大きく分けて「ウォークイン」と「ウォークスルー」の2種類があります。
ウォークインは出入り口が一箇所の室内物置のようになっている種類のシューズクロークです。
アウトドアグッズやスポーツ用品、庭や玄関の掃除の道具など靴以外の物も収納したい方や、たくさんのものを収めたい収納力重視の方におすすめです。
外においている物をすぐに収納でき、収納部分が玄関から見えないので来客時の玄関周りの片付けもすぐにできます。
ウォークスルーは出入り口が2箇所ある通り抜けができる種類のシューズクロークです。
家族はシューズクロークを通って室内へ、お客様は玄関からそのまま室内へ入るという2種類の導線を作ることができます。
人が通り抜けるためのスペースが必要になるためウォークインよりも収納力が下がります。
靴の収納と脱ぎ履きをシューズクローク内でできるので、玄関が散らかりにくいというメリットがあります。また、靴の収納だけでなく帽子やアウター、傘などを身につける順に置くことで身支度をスムーズに済ますことも可能です。
ライフスタイルや片付けの得意・不得意は個人によって異なります。使い勝手の良いシューズクローク選びは収納したいものとどのような使い方をしたいかを基準に選ぶことがおすすめです。
<ウォークインがおすすめの方>
・ 靴やアウトドアグッズなど、収納する荷物が多い
・ 何をどこに置いたかが分かりやすい収納ができる、片付けが得意
・ ちょっとした作業スペースが欲しい
<ウォークスルーがおすすめの方>
・効率的な動線設計をしたい
・収納力よりもすぐに出し入れできる棚が欲しい
・床に物を置かないなどのルールを家族全員が守れる
シューズクロークのリフォーム費用は種類によって相場が異なります。
ウォークイン:20~30万円
ウォークスルー:30~50万円
ウォークスルーの場合は玄関側と家の中の2か所に出入り口が必要になるためウォークインよりも高くなる場合が多いです。
また、古い下駄箱の撤去費やドアの取り付け費、設置する棚の素材などによって価格が変動します。
シューズクロークにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
玄関の下駄箱の収納力が足りないと靴が何足も出しっぱなしになり、散らかった印象を与えてしまします。
シューズクロークは下駄箱よりも高い収納力があるので、下駄箱に入りきらない靴も人目に付かないように収納できるため、無駄なものが無いスッキリとした印象に見せることができます。さらにそれまで使っていた下駄箱を撤去・または小さいものに変えてしまえばその分玄関を広々と使うこともできます。
靴だけでなくベビーカーや傘、玄関やお庭の掃除用品やアウトドアやスポーツ道具なども収納することができます。
玄関横に収納できるので使うときには取り出しやすく、土などの汚れが付いたものを室内に持ち込まなくて済むというメリットも。
シューズクロークの中にアウターや帽子・マフラーなどのファッション小物の収納スペースを設ければ、帰宅後すぐに脱げて外出するときにはサッと着用することができます。
靴まで含めたコーディネートの確認もできますし、外の気温が思ったよりも寒い・暑い場合にもアウターや小物の付け替えがすぐにできます。
シューズクロークは下駄箱よりも広いスペースが必要なので、住まいの広さや間取りによってはリフォーム後の玄関が狭くなってしまうことも。
シューズクロークを設置する前に、設置するためのスペースが確保できるか、設置後の玄関がどのくらいの広さになるのかを十分に確認しましょう。
シューズクローク内の風通しが悪いと湿気やニオイがこもってしまうことも。
特に梅雨は湿気がこもり続けるとカビの発生原因になるので、換気扇や換気用の窓の設置なども検討しましょう。
ある程度広さがあり収納力も高いため、不要なものを溜め込んでごちゃごちゃした物置化してしまうことも。
特に床に物を置き始めると奥に進みづらくなり、奥の方に何年も使わない不用品がどんどん溜まっていきせっかくの収納スペースを有効活用できなくなってしまいます。
そうならない為に定期的に収納物をチェックし不用品は処分するなどの収納内容の見直しを行いましょう。
シューズクロークを設置する際に気を付けておきたいのが「間取り」です。
十分にスペースが取れないのに無理にシューズクロークを設置してしまうと玄関が狭くなり、シューズクロークも思うような収納ができない中途半端な仕上がりになってしまうことも。
また、その他にも気を付けておきたいポイントを確認してみましょう。
シューズクロークに扉を設置したい場合には、扉のサイズや種類、玄関の位置に気を付けましょう。
特に開き戸の場合は、玄関の面積と扉のサイズが近いと開けるたびに玄関に置いてある靴に扉がぶつかってしまう場合や、扉の開く向きによって外から帰ってきたときには使いやすいけど、室内から使うときは扉が開けにくくて使いづらいなど、扉を付けることによって却って不便になってしまうことも。
また、引き戸の場合は扉をスライドさせる分、シューズクローク内に棚を設置でき無いのでシューズクローク内全面に棚を付けたい場合には設置することができません。
シューズクロークに目隠しをしたいけれど間取り上扉を設置することが難しい場合には、ロールスクリーンや暖簾を付けることもおすすめです。
シューズクローク内のニオイ対策には窓の設置もおすすめです。風通しを良くして湿気を逃がす他、日光を取り入れられるので日中は電気無しでも明るくクローク内を照らすことができます。
また、雨の日や暑い日に雨や汗で靴が濡れてどうしても臭ってしまう場合には、靴用の乾燥材で濡れた靴のケアをする、シューズクローク内の壁紙を消臭・調湿効果のある機能性壁紙にすることもおすすめです。
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使い勝手のいいシューズクロークを設置するには、最初に「何を収納するのか」をはっきりと決めておくことが大切です。
生活を送っていると物は必要なもの・不要なものはどんどん変わっていき、物も増えていきます。使い勝手の悪いシューズクロークを設置してしまうと、とりあえず必要なものも不要なものもどんどん詰め込んでしまいすぐに物置化してしまうことも。
使いやすいシューズクロークは「何を収納するのか」がはっきりと決まっていることで、その収納物が出し入れしやすい設計が考えられることで作られます。
また、不要なものが増えてきたときには「何を収納するのか」を基準にシューズクロークに収納するかしないかを判断することで無駄なものが増えることを抑えることができます。
収納するものが決まった便利なシューズクロークで、スッキリとした玄関を便利な生活を手に入れましょう。
今流行のスケルトン階段をご存知でしょうか?
リビングの中に作られることが多く、室内に階段を設置しても圧迫感を感じさせず洗練されたおしゃれな印象を与えてくれるデザインの階段です。
スケルトン階段の価格や設置する間取りのポイントなどをご紹介いたします。
スケルトン階段は踏み板と骨組みのみで作られた階段で、オープン階段やストリップ階段とも呼ばれています。
階段の奥が透けて見えるため圧迫感が少なく、主に木材・スチール・アルミなどで作られています。洗練された印象を与えるスッキリとしたデザインで、特にリビングに設置する階段として非常に人気が高い種類の階段です。
スケルトン階段のリフォーム費用の相場は 35~100万円以上が相場です。
スケルトン階段はリビングの中に設置されることが多く、デザイン性の高さと
一般的な階段よりも使用する板や柱の量が少なくなるため、強度や安全面に配慮が必要になります。
特に小さなお子様や高齢の方がいるご家庭では手すりを付けることをおすすめします。
人気のスケルトン階段にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
通常の階段の多くは廊下に設置されるので、階段のサイズ分廊下を広く取る必要があります。そのためリビングを始め、他の部屋の間取りが狭くなってしまいます。
その点、スケルトン階段はリビングの中に設置する為、階段の面積分廊下を広くする必要がありません。
最近の住宅では廊下がほとんど無く、広い一部屋の中にキッチン・ダイニング・リビングがあるLDKタイプの間取りが多いため、部屋の中に設置する階段で圧迫感のないデザインのスケルトン階段の人気が高くなっています。
スケルトン階段は光を遮る板が少ないため、窓辺の光を取り込みやすいというメリットがあります。
採光のために吹き抜けや天窓を設置した際に、さらに階段をスケルトン階段にすることで自然の光が行き届く開放的なリビングを作り出すことも可能です。
また、圧迫感が少ないので、室内に階段があってもスッキリとした開放感のある空間を演出することができます。
部屋の中で空気を循環させる際に、通常の階段では階段の段差に板があるためそこで遮られてしまいます。スケルトン階段は骨組みと踏み板だけで作られているため、段差の隙間から空気が通り抜け、空気の循環をスムーズにします。
通常の階段では段差の角にホコリやゴミが溜まりやすいですが、スケルトン階段は空気が通り抜けるためホコリやゴミが蓄積しにくいというメリットもあります。
スケルトン階段には空気の循環をスムーズにするというメリットがありますが、一階と二階の空気が遮断されないため、夏は熱気が二階にこもり、冬は冷気が一階にこもるというデメリットがあります。
そのため、エアコンのみで室内の温度を調整しようとすると電気代が高くなります。
シーリングファンを設置して一階と二階の空気の循環を促したり、床暖房を設置するなどの暑さ・寒さ対策を行いましょう。
一階と二階が吹き抜けで繋がっている状態なので、それぞれの階の音が家全体に響きやすくなります。
一階のリビングで見ているテレビの音が二階に響いて子供が勉強に集中できない、二階の子供の騒ぎ声が一階に響きリビングでリラックスできないなどの状況に陥る場合もあります。
また、一階がLDKタイプの間取りの場合は調理中の食事や芳香剤などのニオイが二階にも広がります。特にニオイの強い料理を作る際はしっかりと換気をする必要があります。
高いデザイン性が求められることと、少ないパーツで一定の強度のある比較的高価な素材を使用する必要があるため、通常の階段よりも施工費用が高くなる場合がほとんどです。
希望するデザインと予算の釣り合いに不安がある場合は、業者に見積もりを出してもらう際に相談しておきましょう。
無理に素材費などを削ろうとすると、強度や安全性に問題が出ることがあるので、ある程度高めの予算を想定し準備しておくと良いでしょう。
スケルトン階段は遮るものが少なく光を通すというメリットを活かす吹き抜けとの組み合わせがおすすめです。
また、リビングの面積が狭い場合や、階段下のデッドスペースを減らしたい場合は折り返し階段や螺旋(らせん)階段にするなど、階段の形状を変えることも検討してみましょう。
階段は毎日家族が上り下りするため、生活をする上で邪魔にならない場所に設置することが重要です。
スケルトン階段は踏み板のみ、または踏み板と細い手すりのみで作られているため、安全性をしっかりと考慮する必要があります。
特に小さなお子様がいるご家庭では、手すりの隙間からの落下や踏み板で頭をぶつけてしまうなどの事故や怪我の予防をしっかり行いましょう。
また、踏み板のみで何十年も人を支えるため、踏み板そのものはもちろん、接合部分の強度も調べておく必要があります。壁に踏み板を固定するだけのシンプルなデザインの場合は、固定する壁の強度も考慮しておきましょう。
リビングに階段を設置することを前提としたデザインなので、家族みんなが使いやすいか、来客があった時にリビングを通らなければ二階へ行けないのでその時に家族が行き来しづらくならないか、などの今後起こり得る問題点を考えて設置場所を決めましょう。
例えば、階段のすぐ側にトイレがあるとトイレの前を人が行き来する上に視界を遮るものが無いのでお客様が家に来た時にトイレを借りづらくなってしまうかもしれません。
また、将来高齢の両親と同居する可能性がある場合には、二階と一階の音が響くことを不快に感じる場合や、デザインによっては手すりが持ちにくく上り下りがしづらいなどの思わぬ問題が発生することも。
スケルトン階段は設置場所やデザインによっては後から介護用のリフォームができない可能性もあります。
階段は一度作ってしまうと場所やデザインを変えることは簡単にはできません。階段のデザインは今の生活動線だけでなく、将来の生活導線も考えて決めましょう。
空気は温まると上昇し、冷えると下降します。吹き抜けとセットでスケルトン階段を設置する場合には家全体の空調管理も考えておきましょう。
吹き抜けを作らずに階段の出入り口にのみ天井に穴を開けてスケルトン階段を設置する方法もあります。その場合空気の行き来をある程度制限でき、温度管理がしやすくなります。
スケルトン階段に手すりを設置しても、身体の小さいお子様やペットは手すりや段差の隙間に身体が入ってしまうため落下事故が起きることも。
事故を未然に防ぐための落下防止対策をご紹介いたします。
手すりの隙間や段差の隙間からの落下を防ぐには、落下防止ネットの設置がおすすめです。
手すりの隙間や階段の裏側を覆うように設置することで、手すりの隙間に身体を入れることと、段差の隙間に身体を入れてしまっても床に直接落ちることを防ぎます。
また、お子様が成長してネットの必要が無くなった際には取り外しも可能です。
落下防止ネットは専用の商品が多数あり、DIYで取り付けることも可能です。
取付範囲が広い、自分できちんと取り付けられるか不安な場合には専門業者による取り付け工事を行っているお店もあります。
小さなお子様やペットが1人(1匹)で階段に登らないように出入り口にベビーゲートやペットゲートを設置しましょう。
スケルトン階段は壁と壁に挟まれていないため、突っ張り棒式や壁にネジで固定するタイプのゲートが使えないことがほとんどです。
購入する際は、置くだけで使える自立式タイプを選びましょう。
スケルトン階段の階段下には、収納を始め様々な使い方ができます。
壁際に階段を設置している場合には飾り窓を取り付けお庭が見えるようにする、飾り棚を取り付けて小物を飾る、大型の観葉植物や自転車などの趣味のアイテムをディスプレイするのもおすすめです。
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お家を一気におしゃれな空間にしてくれるスケルトン階段。設置するにはデザインや予算、間取りはもちろん、家族が使いやすいかをしっかりと考える必要があります。
おしゃれだからとスケルトン階段を設置したけどいざ生活を始めると思ったよりも使いづらい、子供が歩き始めたら踏み板に何度もぶつかってしまうなど、後悔している人も珍しくありません。
スケルトン階段の設置は、先々の生活を良く考えてデザインや設置場所を決めて、家族みんなが長く快適に過ごせる空間づくりに役立てましょう。